2 続く暗闇

光の差さない深い場所

駆ける足音

足元さえも見えない程
深遠の闇の中

蠢くモノの気配
纏わりつく闇を振り払うように
先の見えない暗闇を
駆け抜けてゆく

何処までも続く
その長い道を
迷いなく駆ける

重さを感じられる程
深まってゆく闇

微かに流れる空気
導かれるように闇の奥へと
足を速めた

温い風だけが
そこに残る