不穏な空気 静まり返る街 半覚醒の意識は 引き寄せられるように 窓を開けた 薄ら明るい夜空 見上げた先に それはあった 禍々しさを感じる 恐ろしいほどに大きな月 濁った紅を纏う月 何かが起こる 闇が騒ぐ 予感は確信へ そして 温い風が吹き抜けた