2 雪の中

はら はら
降る

ひら ひら 舞う
見渡した銀色の世界
儚くて
吐息も白く 消えていく
痛くて

しんと冷えた風

あまりにも儚くて 目を離したくない
あまりにも痛くて もう耐えられない

一歩踏み出す 風から逃げるように
家の灯り

扉を開けて 暖かさに曇った窓

凍えた指先 風の音
耳の痛みも ようやく治まる

手袋と耳当てを着けて

もう一度

雪の中へ