はら はら 降る ひら ひら 舞う 見渡した銀色の世界 儚くて 吐息も白く 消えていく 痛くて しんと冷えた風 あまりにも儚くて 目を離したくない あまりにも痛くて もう耐えられない 一歩踏み出す 風から逃げるように 家の灯り 扉を開けて 暖かさに曇った窓 凍えた指先 風の音 耳の痛みも ようやく治まる 手袋と耳当てを着けて もう一度 雪の中へ