肉まん

昨夜から降り続いた雪。
朝には、一面の銀世界。
電車も止まった。
今日は、雪のように、降って湧いた休み。

なんだか嬉しくなって、友達に電話した。

「外、見た?」
浮かれた声。 自分の声。
「外ぉ?」
寝ぼけた声。 友達の声。
「…うわ」
しばらくの沈黙。
「スゴイだろ?」
弾む心。 弾む声。
「…すげぇ…」
他に言葉もない。 ってカンジ。 しばらくの沈黙。
「…遊ぼう!」
言ってみる。
「…遊ぶって…」
呆れた声。 呆れられた。 子供じゃあるまいしって。
「そんな、子供じゃあるまいし…」
言われた。 でも…遊びたい。
「じゃあ、9時に迎えに行くから!」
一方的に切った。
そそくさと着替える。 寒さなんて、気にならない。 楽しくて。 楽しくて。

朝食は、ほっかほかの肉まんにしよう。