「夏の下校路」
作:あやどりみつき 2019/09/14
充:15 勇也:15
勇也(ゆうや)
中学1年男子。充とは幼馴染で親友。
充(みつる)
中学一年男子。勇也と幼馴染の親友。
充「あっちーな。まだ梅雨じゃなかったのかよー」
勇也「まあテスト終わってもう夏休みだし、夏みたいなもんだろ」
充「そうかあ?あーあ、ビニ傘じゃ日除けになんねーし」
勇也「どうせ普通の雨傘じゃあんま涼しくなんねーだろ」
充「くっそ、シャツ脱いじまおうかな」
勇也「お巡りさん、露出狂がいますー」
充「タンクトップ着てるよ」
勇也「だから暑いんじゃねえの」
充「ぐっ、そうかも」
勇也「あ、アイス当たった。……いるか?」
充「コンビニまで戻りたくねーよ」
勇也「オレも。まあ今度でいっか」
充「あー、あっちーなあ」
勇也「言い過ぎ。余計暑く感じるじゃんか」
充「言わなくてもどうせ暑いんだからいいだろ」
勇也「心頭滅却すれば火もまた涼し」
充「涼しいのかよ」
勇也「……暑い」
充「ほらみろ。無駄だって無理だって暑いもんは暑いんだって」
勇也「なんで勝ち誇ってんだよ」
充「えー、なんとなく」
勇也「なんだよそれ」
充「お、コンビニ。涼んでアイス買っていこうぜ」
勇也「またかよ」
充「このままじゃ溶けて死ぬ」
勇也「人間は溶けない」
充「じゃあ茹って死ぬ」
勇也「まあ熱中症は怖いな」
充「よしコンビニ行こう」
勇也「元気じゃん……ったく」