熱帯夜

生温い風
滲む汗

薄暗い夜 君の寝息

あつい あつい 夏の夜

手を伸ばして 君に触れる
君の温もり 君の匂い

 「あついよ」

寝ぼけた君の苦情は 聞こえないフリ
抱き締めた君の身体

あつい あつい 夏の夜

寝ぼけた君の笑い声 つられて笑う

混じる温度 境をなくし
僕らは夜に溶けてゆく