金木犀

甘い香り
風に誘われて

僕は歩く

蜜色の花 可憐に咲いていた
いつかの君のよう


風に乗って流れる  君の甘い歌声

咲き零れるのは  君の蜜の微笑み


切なくて  狂おしい

いつかの僕の恋のよう


想い出は 今も僕を苛んで
忘れさせてはくれない

想い出は 優しさを孕んで
僕の足を止めさせる


金木犀が香るたび
僕は

初恋を想い出す