どうか どうか 君は

君はどうか

生きてください


もしも僕が死神の鎌の振り下ろされるその先にいたのなら その時僕は願います

どうか君が悲しみを越えて生きてくれますように

もしも僕が破滅の女神に見咎められたとしても その時僕は祈ります

どうか君が女神の眼から逃れ生きていられますように

僕は君を恋しく想うことでしょう
けれど僕は君を冥府へ招こうとは思わないでしょう

共に生きることは叶わないのです
それを僕は寂しく思い、嬉しく思います

僕がたとえ一人冥府の底へ落とされようと
君がそこにいないだけで、僕にとっては楽園となるでしょう

愛しいからこそ 恋しいからこそ

どうか君は僕を追わないでください

僕は君を想い続けます
どこにいても想い続けます

僕はもう 死の眠りから逃れることができません


だから どうか

君はどうか生きていてください