「私を」

ずっと私が嫌いだった


弱い私 泣いてばかりの非力な私
逃げ道を 探すことだけ慣れていた
そんな私が嫌いだった

強い女 一人で何でも出来る大人
憧れて 少しは努力もしてみたけれど
結局私は変われない

どれだけ時を重ねても 私は私を卒業できない
幾度春を迎えても 何度桜を仰いでも
弱い私は弱いまま

花に隠れて涙を零す