「地上の星」

ひらり はらり
零れるように

紅く染まった星が降る

きらり きらり 光を弾く
夕陽に染まった星の海

君と登った秋の山 見下ろす景色は連なる峰
ひやりと冷たい風に舞う 色鮮やかな星々が
君の瞳を奪ってしまう


 振り向いて

僕の願いが届いてか ふわりと踊る一片の星
風に揺らいだ君の黒髪 舞い散る星より鮮やかな
茜に染まった君の微笑み

 綺麗だね

僕の言葉に君が頷く

 「一緒だから」

夕陽の所為じゃないのかな 星より紅い君の頬

願いを叶えた星ひとつ
下りは君と手を繋ぐ