「罪の蜜」

零れる真紅

君の涙に似た雫

甘い 甘い
罪の味

溢れる感情
遠い昔に忘れたはずの

熱い 熱い
涙一筋


僕は後悔するだろうか

 嗚呼 だが
君は僕の手に堕ちた


君は僕を責めるだろうか

 嗚呼 もう
言葉を紡ぐ事もなく


犯した過ちは 消し去ることも出来ず
君の瞳は 永遠に僕だけを映しだす

僕はこの腕から 君を決して離さない
君のドレスが 鮮やかな臙脂に染まりきっても


真紅は もう 零れない
 けれど 涙は 止まらない